炭酸の泡に溶けゆくこの夜を

福祉を学ぶ大学生。好きなことを好きなままに。

21世紀を生きてきた私がオトナ帝国を観てしんどくなった話

クレヨンしんちゃんの映画が好きで

今日は久々に、かの有名な「オトナ帝国の逆襲」を観た

 

おそらく前に観たのは小学生とかで、その頃わたしは紛れもなく「子ども」だった

しんちゃんたちの目線で観たこの映画は

大好きで信頼している親が、変貌し、家を出て行ってしまうことが

恐ろしくて、恐ろしくてたまらなかった気がする

正直あんま覚えてないけど

 

今観るとめっちゃ大人向けの映画だやんと感じるけれど

子どもの頃に観た時にも面白い映画だと思ったので、

この映画つくった人はすごい(小並感)

 

私は産まれたのはぎりぎり20世紀くらいだけれど

物心がついたころには21世紀だった

 

そんな21世紀を生きてきた私が今日この映画を観て思ったのは、

「ああ…なんかわたし20世紀を生きたいかも」だった

 

あの頃、しんのすけサイドにいた私は

20歳になり、チャコに一番共感できてしまっているかもしれない

 

20世紀で生活してきた記憶なんてないけれど、

あの昭和の空気感に、画面から感じる懐かしい匂いに私は強く惹かれた

 

なぜなんだろう

 

こうして今もパソコンで文章を書き

大学のオンライン講義を受け

ニンテンドースイッチで友人と通信し

1日に何時間もスマホで世界とつながっている

欲しいものがあればネットで注文して自宅で受け取る

 

こうして日々どっぷり21世紀の発達した社会に浸って生きているし

便利な世の中だなぁと思っている

 

それでもやっぱり私は20世紀の、あの昭和の世界をいいなと思うのだ

 

ケンのように21世紀にほとほと嫌気がさしているってほどでもない(まぁ嫌気はさしてるか)

 

ひろしはケンたちを止めようとするとき

「家族がいる幸せ」を語るのだけれど、

もし家族全員で今のままタイムスリップするような形だったら

20世紀を生きたいんじゃないかと思った

 

でもそうか、

ケンたちの計画ではあれなのか

20世紀の匂いで「今」の現状を消し去って

まやかしの20世紀を生きることになるって計画なのか

だから、いくら20世紀が懐かしくても「今」を捨てることなんてしたくない

「今」がある上での21世紀の未来を生きたいってことなのか

 

なんか書いててわからなくなっちゃったな

 

わからなくなってしまったので強引にまとめに入りますが

 

なぜか私は以前からずっと「昔」への憧れがあった

 

スマホだLINEだ、じゃなくて

家電に電話するドキドキ感とか、Re:が続くメールとか、センター問い合わせとか、手編みのマフラーだとか、そういうのがしたかった

そういう時代に生きてみたくてたまらなかったのだ(例が恋愛っぽいことばっかだな)

今よりも不便な世の中は、今よりもずっと自由な気がする

 

そんな思いを抱いて生きてきた私は

「オトナ帝国の逆襲」を観て、

「私は未来を生きることができるんだ!」みたいな気持ちじゃなくて

「うわぁ~~~20世紀に生きてみたい~~~」となってしんどくなったのでした

 

おわり!!!(我ながらひどい文章だなぁ)

 

私は今のメンタル的な関係もあって

なんかしんど~~ぴえんってなっちゃったけど

映画自体は本当に名作と言われるだけあって

とてもとても面白いし

しんちゃんらしいコミカルな部分と

ノスタルジー溢れる雰囲気と

エッモい回想シーンなどもあって

本当に感動しちゃうし大好きです